2022/01/21 15:29


さて、昨年12月に内装工事も終了し、家具納品、カーテン類納品なども経て9ヶ月に渡り参加してきた伊豆高原の別邸リフォームが完了しました。
お正月を新しいお家で過ごして頂くことができ本当によかった。

普段、私たちは家具デザイン&インテリアコーディネートをメイン業務としていますが
今回は基本設計に始まり、カラースキム、照明計画、そしてオーダー家具に窓周り、インテリアデザインに関係する全ての商材選定(FFE)をご依頼頂き、ホテル1フロアリフォームし終わったような感覚に浸っています。笑

お施主様との最初のお打ち合わせで出て来たキーワードは

「ブリティッシュモダン」

お〜!これは楽しくなりそう!
私の大好きな雰囲気です。

ロンドンに住んでいた頃には、よくご近所のお部屋を覗き見してインテリアチェックしていました。いや、覗こうとしなくても、そもそもシャッターもないし、カーテンをがっちりするような御宅も少ないロンドンですので、ハッキリ言って「丸見え」状態です。

私が住んでいたチェルシー地区は、半地下と1階2階で構成された戸建がアパートメントのように横に繋がった(テラスハウス?)住宅が続く地域で、大抵半地下は丸見えです。半地下のお部屋だけ学生にシェアするお家も多く、何を隠そう私も素敵なイギリス人マダムのお家の半地下に1年ほど住んでいました。

覗き見る半地下のお部屋は、どこもとても素敵にしていました。一番印象に残っているのは、新しいものと古いものを上手に融合させて暮らしていると思ったこと。それを「ブリティッシュモダン」と呼ぶのかどうかは分かりませんが、私の中の「ブリティッシュモダン」のイメージを再確認して今回のリフォームに参加しました。

さて話が逸れましたが、
お施主様とは幾度となくイメージの擦り合わせをして一つ一つ丁寧に選び進めていきました

もちろんリフォームなので出来ないこと、不可能なこともたくさんあったけれど、制限の中の自由もまたリフォームの良さではないかと考えます。


こちらはプライベートエリアのリビング。
リネンライクなファブリックのソファを壁の形状に合わせてお作りました。
窓は全て既存を生かし、枠を再塗装。アーチ型の窓がトラディショナルなイメージでしたが、窓枠とケーシングを壁の色に合わせて塗装したことで逆にシンプルな内装に溶け込んだ気がします。



プライベートエリアの一角にはミニバーも設けて、家族だけの時間をゆったりと過ごすことができます。



次回はキッチンとダイニングエリアをご紹介します。