今回特に頭を悩ませたのはキッチンとダイニングルームのリフォームでした。とにかくどこも広々としているお宅ですが、ダイニングキッチンはカウンターが間仕切りの役割をして、キッチン側とダイニング側とに区切られていて少し暗い印象でしたので、カウンターは取り除き、ダイニングとキッチンの間には広々としたアイランドキッチンを配しました。

キッチン機器とタイルは黒に統一したので、ごちゃごちゃした感じもなく、シャープな印象の中に壁と面材の優しい色味が溶け込みます。

ダイニングにはお酒を愛するご主人のためのグラスコーナー。

特注で壁にピッタリはまりこむ様にこだわって作ったグラスキャビネットです。

また、最初からアンティークのシャンデリアを入れたいと考えていましたが、３メートルのダイニングテーブルに合う物がなかなか国内では見つけられず、ロンドンにあるこちらのメーカーの写真をお見せしたところ、お施主様も気に入ってくださってご主人自らロンドンから取り寄せて下さいました。

またキッチンの奥には新規で壁を設けて広いパントリー空間を作りました。生活感あるものは全部そちらに丸っと入れてスッキリ暮らせますね。もちろん、ダイニングの椅子もテーブルも特注です。

さて、次回は「床、壁、ドア」のお話です。