2022/01/26 12:15
伊豆高原別邸リフォーム第三回は「床・壁・ドア」についてです。
リフォームプランを進めるにあたり、まず始めに決めたのがカラースキムでした。
壁の色を柔らかい色味にしたかったので、ニュートラルカラーの選択肢が多く地球にも優しい「ポーターズペイント」を採用。テクスチャーは素材感のある「オールドストーンウォール」と言う種類にしましたが、どこをどの色にするのかゾーニングで迷いました。
まず1階は大勢の来客やお仕事でも使われると言うことで、空間全体の明るさも考慮しながら柔らかいグレージュ系で落ち着いた壁色に決定。その代わり2階はプライベートエリアなので、思い切ってダークな色にして遊びココロも取り入れつつ、夜を中心にご家族がリラックスできる空間になることを第一に考えました。
1階はグレージュ系。
2階はダークグレー。
床材もパブリックエリアはフローリング材(ヘリンボーン貼り)、プライベートエリアはカーペットとハッキリ分けたことで、よりプライベートエリアの居心地が増した気がします。やはりカーペットの足触りはホッとしますね。とは言え、私も主婦なのでお掃除などの点も考慮して、毛足短めのループ状のカーペットを採用しました。
キッチンも温かみのある太めのヘリンボーン。
プライベートエリアはカーペット。
色というのは不思議なもので、どんなものでも小さなサンプルで見ていた時よりも、実際施工すると大抵明るく感じます。ちょっと暗いかな?くらいの色味を選んだのに、実際は真っ白すぎて眩しい、なんていうこともあるので要注意です。特にホワイト系を選ぶときには、私たちもかなり慎重に選択します。ちょっとした彩度や明度の違いが空間全体に影響を与えます。
最後にドアの話です。
今回、ドアはほとんど既存品を使用する予定でしたが、新規に壁を設けたり、雰囲気を変えたい場所にはアンティークのドアを採用しました。アンティークのドアを採用するメリットは、一言で言うと「重厚感と風合い」の違いです。年月を経て使い込まれたものには、新しいものには到底真似できない温かみがあります。表面の傷や補修の跡さえも、たとえ表面を綺麗に再塗装しても、変わらずちゃんと温かみとなって残ります。その代わり、枠のサイズやイメージにピッタリ合うものを探すのは一苦労です笑 机上で終われない一手間になりますが、その労力を惜しまず、妥協しないことで仕上がりの満足度は格段と上がります。
次回は「家具」のお話です。